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「❝しにせ❞は老いたらあかん」 常に新しさを求める姿勢が、不易流行の精神に繋がっていく

今に受け継がれる半兵衛麸の商いに対する姿勢は三代目三十郎が学んだ石門心学を基としています。石門心学とは石田梅岩が町人の心を説いた『正直』『倹約』『勤勉』の三徳を基盤とするものです。この考えを今に受け継ぐ12代目・玉置社長に話を伺いました。

創業当時から続く、半兵衛麸の「先義後利」の精神

現当主11代目・玉置辰次氏が自著にて「先義後利」という言葉を取り上げています。一般的に「先義後利」は「道義を優先させて、利益を後回しにする。」という意味です。
しかし、現当主はその言葉を広い意味でとらえていました。

「普通は先義後利というと、義理が先にあってあとからお金が入ってくるというように考えますが、必ずしもそうではありません。お客様に喜んでいただける商品をご提供させていただき、そのお礼としてお代をいただいているんや、と言い換えると分かりやすいと思います。
また、私たちの考える“利”には、人としてみんなに認められるという意味も含まれています」

「先義後利」の“利”を単純に利益と見なさない姿勢は、3代目が石門心学を学び代々に受け継いでいた影響もあると玉置社長は明かします。

宮中料理にも用いられている半兵衛麸のお麸