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日本医師会会長選挙における公約とビデオメッセージを横倉義武現会長が公開

横倉義武現日本医師会会長横倉義武先生はが、立候補をしている日本医師会会長選挙(2020年6月27日投票)に際し、公約とビデオメッセージを公開しました。

 

◆横倉会長の立候補に対する想い

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は国民の生活を一変させ、教育や経済、そして医療提供体制へ大きな影響を及ぼしました。全世界を恐怖に陥れたこの見えない敵から国民の命と健康を守るためには、これまで会長をつとめながら積み上げ、育んできた知見、経験など持てる資源を全てそこに集中させ立ち向かう必要があると感じています。会員、医療従事者、今まで共に議論し合ってきた国内外の各分野の専門家、そして国民と共に、こうした有事にあっても十分に機能する強靭な医療体制を構築していきます。

 コロナ禍への対策は喫緊の問題で全力で進めます。また同時に、コロナ後を見つめれば、通常の医療に対しても果たしていかなければいけないことは山積しています。コロナ禍のなかでの対策は喫緊の問題でありますが、コロナ後を見つめれば、通常の医療に対しても果たしていかなければいけないことは山積しています。日本医師会長として進めていく全般的なことについての公約には継続的に行っていくもの、すでにスタートしているものもあります。

 

立候補にあたっての公約

Ⅰ 臨床現場を支えている医療機関を守る

Ⅱ 臨床現場にエビデンスに基づく知見を届ける

Ⅲ コロナ禍時にもとめられる社会のあり方への提言を作成する

 

◆ビデオメッセージ

Ⅰ 臨床現場を支えている医療機関を守る

ビデオメッセージ(第1回)https://youtu.be/mL5B5UnNr4A

Ⅱ 臨床現場にエビデンスに基づく知見を届ける

Ⅲ コロナ禍時にもとめられる社会のあり方への提言を作成する

ビデオメッセージ(第2回)https://youtu.be/O1pcD7l-Buk

 

公約とこれまでの実績

Ⅰ 臨床現場を支えている医療機関を守る

医療機関を守ることは、生活を営むあらゆる人を守ることにほかなりません。新型コロナウイルス感染症患者の引き受け病院の危機はもちろんのこと、一般診療を行う医療機関においても、経済的な苦境は目を覆うばかりです。防護服、マスク、フェイスシールド、手袋などの不足もかなり深刻な状況が続いています。

 問題が顕在化してきてから今日まで、この問題に取り組むべく、政府との交渉などさまざまな努力を続けてまいりました。このように、継続的な交渉や要望が一刻も途切れることなく続けてきたひとつの成果として、2020年度第二次補正予算案があります。この内容については以下になります。

 

第二次補正予算は日本医師会の意向が全面的に反映され、新型コロナウイルス感染症の最前線で闘う医療機関への支援に繋がりました。

医療機関の経営が悪化する中、政府は27日に閣議決定した2020年度第二次補正予算案で、医療提供体制等の強化に総額約3兆円を計上しました。そのうち、同感染症緊急包括支援交付金は第1次補正予算の1,490億円から大幅に積み増した2兆2,370億円(医療=1兆6,279億円、介護等=6,091億円)を確保しました。

●新型コロナ緊急包括支援交付金の増額及び対象拡大

●地域医療確保支援

●診療報酬による対応

●優遇融資の拡充や他産業と同様の支援

●他産業と横並びの中小企業支援

 

Ⅱ 臨床現場にエビデンスに基づく知見を届ける

現状では現場の混乱やリスクを回避することがとても重要です。44月18日、日本医師会は、日本医学会、東京都医師会並びに医学有識者と共に、「COVID-19有識者会議」(座長:永井良三 自治医科大学学長)を新たに会内に設置しました。本有識者会議は、緊急事態宣言下にあるわが国において、新型コロナウイルス感染症の感染爆発と医療崩壊を防ぐため、日本の医学の叡知を結集することで、医学を基盤とする科学的根拠に基づく医療を構築するとともに、日医や都道府県医師会と一体化して活動することを目的として設立したものです。

 

 政府の『新型コロナウイルス感染症対策専門家会議』と本有識者会議との関係については、専門家会議は主に、疫学的、公衆衛生学的視点から議論されており、本有識者会議は、主に、臨床の観点からエビデンスのある提言を行い、現場の支援を行うものであり、対立するものではなく“車の両輪”と言うべきものです。政府の専門家会議には日医から釜萢敏常任理事が参加していますが、その発言がより重みを増すためにも、本有識者会議の先生方と臨床上のさまざまな知見を共有させて頂く意義は大きいのです。発足以来ここで発信された臨床上の有益な知見を、いち早く現場の医師に伝えられるよう、スピード感をもって対応していてきましたが、この活動をさらに充実させ継続的に運営してまいります。

また、診療所などの外来医が無理なく新型コロナウイルス感染症に対応し、患者が安心して通常の外来診療を受けられるような環境を整備してまいります。これは一刻一刻変化する状況の中で継続的に、迅速な対応が求められます。現在までには新型コロナウイルス感染症外来診療ガイド(第2版)を発表しています。今後の情勢の変化をみながら、また、第2版に対するご意見も生かしながら第3版に繋げていきたいと思います。

※新型コロナウイルス感染症外来診療ガイド(第2版)【日本医師会】

http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/shinryoguide_ver2.pdf

※新型コロナウイルス感染症外来診療ガイド-役立つリンク集【日本医師会】

http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/link/yakulink.pdf

 

Ⅲ コロナ禍時にもとめられる社会のあり方への提言を作成する

3つの基本姿勢、すなわち、Action 積極的な行動、Balance 全ての取り組みに偏りない政策、そして、Challenge 新たな取組にも挑戦-この姿勢を持って3つの基本方針を進めていきます。

「新しい生活様式」にも対応する3つの基本方針は、

(11).かかりつけ医を中心とした健康な「まちづくり」、(22).医療政策をリードし続ける医師代表としての「組織づくり」、(33).将来の医療ビジョンを見据えた強固な医療体制と「人づくり」のなかで、実現すべきことを掲げました。

(1)かかりつけ医を中心とした健康な「まちづくり」
 1.健康寿命の延伸と全世代型社会保障の実現
 2.危機管理体制の強化
 3.地域包括ケアのさらなる推進とかかりつけ医機能の充実
 4.医師の働き方改革
 5.医療事故調査制度の円滑な運営と提言

(2)医療政策をリードし続ける医師代表としての「組織づくり」
 1.命と尊厳を守る医療の推進
 2.組織強化に向けた医師会入会の促進
 3.医学の発展と医療の充実に貢献する「医師を代表する団体」への発展
 4.機動力を発揮するための自律と有機的連携
 5.医師連盟強化に対する支援
 6.医師国保組合の存続・発展への支援
 7.消費税の見直しと、税制・社会保障制度全般の再検討

(3)将来の医療ビジョンを見据えた強固な医療体制と「人づくり」
 1.医療界の代表として、感染症拡大防止と医療崩壊回避を支援
 2.日本の医療のあるべき姿「グランドデザイン」のさらなる展望
 3.AI・ICT化による進化する医療
 4.若手医師の育成強化とリモート会議等の環境整備
 5.国民の信頼にこたえる新専門医制度の構築

 

ここで掲げた各項目を縦糸とすると横糸となるべきは、(3)の2に触れた日本の医療のあるべき姿「グランドデザイン」です。昨年発表した「日本の医療のグランドデザイン2030」のアクションプランを実行することによって、ここで掲げた政策テーマも有機的に実現されていくのだと思います。

アクションプランは、第1期、第2期、第3期と続いていく予定ですが、第1期は本年7月1日から第2期2021年1月から進めてまいります。

※日本の医療のグランドデザイン2030アクションプラン概要

https://note.com/yokokura2020/n/n991d5bdf7cf8

 

◆横倉義武PROFILE 

生年月日  昭和19年8月9日

昭和44年3月  久留米大学医学部卒業

平成2年4月  福岡県医師会理事

平成11年5月  中央社会保険医療協議会委員

平成18年5月  福岡県医師会会長

平成22年4月  日本医師会副会長

平成24年4月  日本医師会会長

平成29年9月  アジア大洋州医師会連合会長

平成29年10月   世界医師会会長