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アッヴィ、ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎に対するピボタル第III試験の新たな解析結果を発表

アッヴィ、ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎に対するピボタル第III試験の新たな解析結果を発表

●Measure Up 1およびMeasure Up 2試験の新たな解析結果で、ウパダシチニブ単剤療法が、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の成人および青年患者さんにおいて、皮膚症状、かゆみおよび生活の質に関する追加評価項目で改善を示す1

●Measure Up 1およびMeasure Up 2試験のトップライン結果において、ウパダシチニブ(15 mgまたは30 mg)が主要評価項目およびすべての副次評価項目を達成したことを2020年初に発表(p<0.0011

●既報のとおり、これまでに報告されているウパダシチニブの試験と比較して、新たな安全性のリスクは認められず1-4

 

イリノイ州ノースシカゴ、2020年10月29日(米国時間)—アッヴィ(NYSE: ABBV)は、第29回欧州皮膚科・性病科学(EADV)オンライン会議にて、ウパダシチニブ(15 mgまたは30 mg、1日1回投与)単剤療法を受けたアトピー性皮膚炎の患者さんにおいて皮膚症状およびかゆみの軽減を達成した割合が、プラセボと比較して有意に高かったことを示す最新のデータ解析結果を発表予定です1。これらのデータは、第III相試験であるMeasure Up 1およびMeasure Up 2試験から得られたものであり、米国食品医薬品局および欧州医薬品庁に提出した中等症から重症のアトピー性皮膚炎を有する成人および青年患者さんに対するウパダシチニブの承認申請を裏付けるものです。

 

Measure Up 1およびMeasure Up 2の両試験で、ウパダシチニブのいずれかの用量を投与された患者さんにおいて、16週時の湿疹面積・重症度指数のベースラインから90%以上の改善(EASI 90)の達成率が、プラセボを投与された患者さんと比較して有意に高いことが示されました(Measure Up 1試験では、プラセボ群の8%に対し、ウパダシチニブ15mg群が53%、30 mg群が66%。Measure Up 2試験では、プラセボ群の5%に対し、ウパダシチニブ15mg群が42%、30mg群が58%(p<0.001))1。また、ウパダシチニブの両用量群で、4週時における臨床的意義のあるかゆみの軽減を達成した患者さんの割合がプラセボと比較して有意に高く、16週時まで維持されました1。臨床的意義のあるかゆみの軽減は、最悪のかゆみの数値評価スケールスコア(最悪のかゆみのNRSスコア: Worst Pruritus Numerical Rating Scale)で4点以上の改善と定義されています1

 

ニューヨーク州のマウントサイナイ ・アイカーン医科大学皮膚・免疫学科教授、Excellence in Eczemaセンター長、炎症性皮膚疾患研究室長、皮膚科学部の次期学部長でもある治験責任医師のエマ・ガットマン-ヤスキー医学博士、M.D. Ph.D.*は次のように述べています。「今回の結果で、ウパダシチニブを投与された患者さんにおいて、EASI 90または皮膚症状のほぼ消失が高い割合で達成され、かゆみが有意に軽減がが示されたことに勇気づけられる思いです。ウパダシチニブの反応の早さと程度は、日常生活に大きな影響を及ぼす疾患による負担に苦しんでいる多くの患者さんにとって意義のあるものです」

 

Measure Up 1およびMeasure Up 2試験のトップライン結果として、ウパダシチニブ(15 mgまたは30 mg)が主要評価項目である16週時のEASI 75および治験責任医師によるアトピー性皮膚炎の全般的な重症度の総合評価(vIGA-AD)スコア0/1(「消失」または「ほぼ消失」)を達成したことを今年初めに発表しました1

 

ウパダシチニブのいずれかの用量を投与された患者さんにおいて、投与開始後16週時に皮膚疾患特異的生活の質(DLQI)スコア0/1で評価した生活の質の改善を報告した割合が、プラセボと比較して有意に高いことを示した新たな解析結果についてもEADVにて発表予定です1。DLQIは、患者さんの健康関連の生活の質を0~30点で評価する尺度で、スコアが0または1であれば疾患による生活の質への影響がないことを示しています5

 

これらのデータは追加のデータとともに、EADVオンライン会議にて10月31日午後4:00~4:15(中央ヨーロッパ標準時)/午前10:00~10:15(中部標準時)の「Late Breaking News(最新ニュース)」セッション(抄録番号D3T03.4B)の一部として発表されます。

 

 

Measure Up 1およびMeasure Up 2試験の結果**,1

 

Measure Up 1試験 Measure Up 2試験

 

プラセボ群(n=281) ウパダシチニブ15 mg群 (n=281) ウパダシチニブ 30 mg群 (n=285) プラセボ群 (n=278) ウパダシチニブ15 mg群 (n=276) ウパダシチニブ30 mg群 (n=282)
16週時のEASI 75a 16% 70% 80% 13% 60% 73%
16週時のvIGA-AD 0/1b 8% 48% 62% 5% 39% 52%
16週時のEASI 90c 8% 53% 66% 5% 42% 58%
4週時における最悪のかゆみNRSスコアの 4点以上の改善d 4% 51% 67% 4% 49% 61%
16週時における最悪のかゆみNRSスコアの 4点以上の改善d 12% 52% 60% 9% 42% 60%
16週時のDLQI 0/1e 4% 30% 41% 5% 24% 38%

**主要評価項目は16週時のEASI 75およびvIGA 0/1。いずれの主要評価項目もp<0.001を達成。副次評価項目は、16週時のEASI 90、4週時の最悪のかゆみの数値評価スケールスコア(最悪のかゆみのNRSスコア)の4点以上の改善、16週時のDLQI 0/1。すべての副次評価項目でp<0.001を達成。表にはすべての副次評価項目を示していません。

a EASI 75は、湿疹面積・重症度指数の75%以上の低下と定義。

b vIGA-AD 0/1は、治験責任医師によるアトピー性皮膚炎の全般的な重症度の総合評価で0/1(「消失」または「ほぼ消失」)と判定され、かつベースラインから2グレード以上減少した場合と定義。

c EASI 90は、湿疹面積・重症度指数の90%以上の低下と定義。

d 最悪のかゆみのNRSの4点以上の改善は、最悪のかゆみNRSスコアが4点以上改善(減少)した場合と定義。この評価項目について、ベースラインで最悪のかゆみNRSが4点以上であった患者さんを対象に解析を実施。

e DLQI 0/1は、ベースラインでDLQIスコアが1以上であった16歳以上の患者さんを対象に、DLQIスコアが0または1と定義。

 

これまで報告されているウパダシチニブの試験と比較して、新たな安全性のリスクは認められませんでした1-4。既報のとおり、Measure Up 1試験において16週間のプラセボ対照期間中に重篤な有害事象(SAE)が認められた割合は、ウパダシチニブ15 mg群で2.1%、30 mg群で2.8%、プラセボ群で2.8%でした1。Measure Up 2試験においてSAEが認められた割合は、ウパダシチニブ15 mg群で1.8%、30 mg群で2.5%、プラセボ群で2.9%でした1。Measure Up 1、Measure Up 2試験ともに、重篤な感染症がまれに報告されました1。Measure Up 1試験における重篤な感染症の発現率は、ウパダシチニブ15 mg群で0.7%、30 mg群で0.7%であり、プラセボ群では報告されませんでした1。Measure Up 2試験における重篤な感染症の発現率は、ウパダシチニブ15 mg群で0.4%、30 mg群で0.7%、プラセボ群で0.7%でした1。死亡、主要有害心血管事象(MACE)または静脈血栓塞栓関連事象(VTE)は、両試験のいずれの投与群でも報告されませんでした1

 

これらの試験の結果は発表予定の学術誌に提出しています。

 

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎は、慢性で再発を繰り返す炎症性の疾患です。その特徴は、激しいかゆみの症状と掻破行動を繰り返すことで、皮膚がひび割れ、鱗状となり、滲出液が出るようになります6,7。成人の約10%および青年の約25%がアトピー性皮膚炎に罹患すると推定されています7,8。アトピー性皮膚炎の成人患者さんのうち、20~46%が中等症から重症です9。多様な症状が、患者さんに多大な身体的、心理的および経済的な負担を与えます7,10。治療法の進歩にもかかわらず、患者さんは依然としてこの疾患の徴候や症状に苦しんでいます11

 

Measure Up 1およびMeasure Up 2試験について1

Measure Up 1およびMeasure Up 2試験は、全身療法が対象となる中等症から重症の成人および青年(12歳以上)のアトピー性皮膚炎患者さんにおけるウパダシチニブ単剤療法の安全性および有効性を評価する同一デザイン、第III相、多施設共同、無作為化、二重盲検、並行群間、プラセボ対照試験です。患者さんは無作為に、ウパダシチニブ15 mg群、ウパダシチニブ30 mg群またはプラセボ群に割り付けられ、プラセボ群は、16週時にウパダシチニブ15 mgまたはウパダシチニブ30 mgのいずれかに割り付けられました。

 

主要評価項目は、投与開始後16週時のEASI 75を達成した患者さんの割合およびvIGAスコア0/1を達成した患者さんの割合でした。副次評価項目は、4週時および16週時の最悪のかゆみのNRSスコアが4点以上改善、16週時のEASI 90、16週時のDLQI 0/1などでした。本試験は進行中で、プラセボ対照期間を完了した患者さんを対象に、ウパダシチニブ(15 mgおよび30 mg、1日1回投与)の長期的な安全性、忍容性および有効性を評価するために、長期継続投与期間においても治験責任医師および患者さんの盲検性が維持されています。これらの試験の詳細についてはwww.clinicaltrials.gov(http://www.clinicaltrials.gov)(NCT03569293およびNCT03607422)をご覧ください。

 

ウパダシチニブについて

アッヴィの科学者が発見し、開発したウパダシチニブは選択的かつ可逆的なJAK阻害薬で、1日1回経口投与の治療薬として複数の免疫関連炎症性疾患を対象に研究が進められています1,12-19。本剤はJAK2、JAK3およびTYK2に比べ、JAK1に対して強力な阻害活性を示すように設計されています2。2019年8月に、ウパダシチニブは、メトトレキサートで効果不十分または不耐容であった中等症から重症の活動性関節リウマチの成人患者さんの治療薬として米国食品医薬品局の承認を受けました。2019年12月には、1種類以上の疾患修飾性抗リウマチ薬で効果不十分または不耐容であった中等症から重症の活動性関節リウマチの成人患者さんの治療薬として欧州委員会の承認を得ました。関節リウマチに対して承認されているウパダシチニブの用量は15 mgです。アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎(関節症性乾癬)、体軸性脊椎関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、巨細胞性動脈炎、高安動脈炎を対象とするウパダシチニブの第III相試験が進行中です1,13-19。ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎に対する規制当局の承認はされておらず、その安全性および有効性は評価されていません。

 

ウパダシチニブに関する重要な安全性情報20

本剤の有効成分または添加物に対して過敏症のある患者さん、活動性結核(TB)または重篤な活動性感染症の患者さん、重症の肝機能障害を有する患者さんおよび妊娠中の患者さんには禁忌です。

 

他の効能のある免疫抑制剤との併用は推奨されていません。

 

ウパダシチニブを服用している患者さんで重篤な感染症が発生しており、これらの感染症による死亡例もあります。主な重篤な感染症は、肺炎および蜂巣炎です。細菌性髄膜炎も報告されています。ウパダシチニブを投与された患者さんにおいて、日和見感染である、結核、多発性帯状疱疹、口腔/食道カンジダ症およびクリプトコッカス症が認められています。ウパダシチニブの投与を開始する前に、慢性もしくは再発性の感染症患者さん、重篤な感染症もしくは日和見感染の既往歴を有する患者さん、結核菌に曝露した経験がある患者さん、結核もしくは真菌症の流行地域に居住もしくは旅行した経験がある患者さん、感染症を誘発する可能性がある基礎疾患を有する患者さんに対するリスクとベネフィットを検討してください。患者さんに重篤な感染症または日和見感染が発生した場合、ウパダシチニブの投与を中断してください。75歳以上の患者さんでは感染症の発現率が高いことから、こうした患者さんへの投与を行う際は注意する必要があります。

 

ウパダシチニブ投与開始前に、患者さんに対して結核のスクリーニング検査を実施してください。患者さんが未治療の潜在性結核または結核感染症のリスク因子を有する場合、抗結核療法の実施を検討してください。

 

臨床試験において、帯状疱疹を含むウイルス再活性化が報告されています。患者さんが帯状疱疹を発症した場合、症状が回復するまで投与中断を検討してください。ウパダシチニブの投与開始前および投与中は、ウイルス性肝炎のスクリーニングおよび再活性化のモニタリングを実施してください。

 

ウパダシチニブの投与期間中または投与開始直前に生ワクチンを接種することは推奨されていません。患者さんは、最新の予防接種ガイドラインに従い、ウパダシチニブの投与開始前に、帯状疱疹ワクチンを含むすべての予防接種を受けるよう指導することが推奨されています。

 

関節リウマチ(RA)患者さんにおいて、リンパ腫などの悪性腫瘍のリスクが増加します。免疫調節薬は、リンパ腫などの悪性腫瘍のリスクを増大させる可能性があります。現時点での臨床データは限られており、長期試験が進行中です。ウパダシチニブを投与された患者さんにおいて、非黒色腫皮膚がん(NMSC)を含む悪性腫瘍が報告されています。治療が奏効したNMSC以外の悪性腫瘍を有する患者さんにウパダシチニブ投与する前、また悪性腫瘍が新たに発現した患者さんにウパダシチニブ継続投与を検討する際は、ウパダシチニブを投与するリスクとベネフィットを検討する必要があります。皮膚がんのリスクが高い患者さんには、定期的な皮膚の検査が推奨されています。

 

臨床試験において、1%未満の患者さんで好中球絶対数1000 cells/mm3未満、リンパ球絶対数500 cells/mm3未満またはヘモグロビン値8 g/dL未満が認められました。通常の患者管理において、これらの血液学的異常が認められた場合は、投与を開始しないか、一時的に投与を中断してください。

 

RA患者さんでは、心血管疾患のリスクが高くなっています。ウパダシチニブの投与を受ける患者さんでは、通常の標準治療の一環としてリスク因子(例:高血圧、高脂血症)を管理することがあります。

 

ウパダシチニブの投与に伴い、総コレステロール、低比重リポ蛋白コレステロールおよび高比重リポ蛋白コレステロールなどの脂質パラメータの上昇が認められています。これらの脂質パラメータの上昇が心血管疾患の罹患率および死亡率に及ぼす影響は明らかになっていません。

 

プラセボを投与された患者さんと比較して、ウパダシチニブを投与された患者さんにおいて、肝酵素上昇の発現率が高かったことが認められています。通常の患者管理でALTまたはASTの増加が認められ、薬物性肝障害が疑われる場合は、これらの診断が除外されるまでウパダシチニブの投与を中断してください。

 

ウパダシチニブを含むJAK阻害剤を投与された患者さんにおいて、深部静脈血栓症(DVT)および肺塞栓症(PE)が報告されています。DVT/PEのリスクが高い患者さんには、ウパダシチニブを慎重に投与する必要があります。DVT/PEに対する患者さんのリスクを判断する上で考慮すべきリスク因子として、高齢、肥満、DVT/PEの病歴、大手術の予定および長期不動状態が挙げられます。DVT/PEの臨床的特徴が認められた場合、ウパダシチニブの投与を中止し、速やかに患者さんの評価を行った上で、適切な治療を実施する必要があります。

 

主な副作用は上気道感染(13.5%)、悪心(3.5%)、血中クレアチンホスホキナーゼ増加(2.5%)および咳嗽(2.2%)です。主な重篤な副作用は、重篤な感染症でした。

 

添付文書の全文については、www.EMA.europa.euで製品情報概要(SmPC)の全文をご参照ください。添付文書の内容は、地域によって異なります。詳細な情報は、各国の添付文書をご参照ください。

 

アッヴィについて

アッヴィのミッションは現在の深刻な健康課題を解決する革新的な医薬品の創製と提供、そして未来に向けて医療上の困難な課題に挑むことです。患者さん一人ひとりの人生を豊かなものにするため次の主要領域に取り組んでいます。免疫疾患、がん、神経疾患、アイケア、ウイルス、ウイメンズヘルス、消化器疾患、さらにアラガンエステティクスポートフォリオの製品・サービスです。アッヴィの詳細については、www.abbvie.com をご覧ください。Twitterアカウント@abbvieFacebookLinkedInInstagramでも情報を公開しています。