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コロナ禍でも過去最高売上げを達成した地域の飲食店も!『地域応援券』を活用して小さなお店が集客アップ

岐阜・関市の経営相談所が仕掛ける「検索サイト」「限定セット」「情報発信」

コロナ対策として全国各地で発売された地域経済応援券。岐阜県関市でも『コロナ対策プレミアム商品券(せきチケ)』が2020年6月に全市民向けに販売・5月末には子育て世代に配布されました。

関市が開設した中小企業のための公的産業支援施設、関市ビジネスサポートセンター Seki-Biz(以下、セキビズ)のアイデアで、中小企業を対象に地域経済応援券を活用して効果的に集客につなげるため「検索サイト」「限定セット」を開発・運営し、「情報発信」のサポートも行った結果、コロナ禍にも関わらず、過去最高の売上げが出るなど、飲食店を中心に、地域の小さなお店の売上げアップや新規顧客増加に繋がり、地域の経済循環確保の一助となりました。

せきチケ限定セットを紹介する「B’s Cafe」店主の馬場さん

■『コロナ対策プレミアム商品券(せきチケ)』の概要

発行額は10臆円超えの、関市の『コロナ対策プレミアム商品券(せきチケ)』(以下、せきチケ)。中学3年生までの子ども1人につき2万円分を2020年5月19日に配布、そして2020年6月1日からは全市民向けに販売を開始。1万2千円分のチケットを1万円(高校生以下の子どもがいる世帯は9千円)で販売されました。全世帯に2冊分が行き渡る計7万冊を準備し2020年8月6日に完売しました。子育て世代向けせきチケの有効期限は2020年8月31日(約3か月間)、そして販売したせきチケの有効期限は2020年12月31日まで。700を超える市内の店舗が登録店として参加しました。(大規模店舗 118店、中小規模店 585店、合計703店)

同チケットは、6千円分は大規模店舗もしくは中小規模店舗で利用できる「大規模・中小規模共通券」、残りの6千円分は中小規模店舗のみで利用ができる「中小規模限定券」で構成されています。2度目の緊急事態宣言、そして宣言延長を受け、関市は2021年4月3日(予定)から同チケットの再販を決定しています。総事業費12億7千万、5千円分で7千円分のチケットが購入でき、プレミアム率は40%。「大規模・中小規模共通券」が3千円分「中小規模限定券」を4千円分とし、更なる地域経済循環を推進します。

■使えるお店が検索しやすい『せきチケ サーチ』誕生の背景に利用者の声

せきチケの販売とともに、セキビズでは10代~80代の市民112名を対象に、アンケート調査を実施(期間:2020年6月1日~6月6日)。「せきチケの利用で困っていることはありますか?」という質問に対し、当初、利用店舗を調べるには市のPDFデータとチラシしかなかったため、回答した27%の方から「使えるお店が調べにくい」、「利用できるお店がわかりづらい」という声が出ました。

そこで、キーワード検索、校区検索、大規模・中小規模店検索など、これまでできなかった検索機能が充実した“せきチケ サーチ”をセキビズで企画。2020年6月13日から運営をスタートしました。2020年12月31日までの半年間で“せきチケ サーチ”は15万PV超えに。多くの方にご活用いただきました。

トップページの次に閲覧が多かったのが「中小規模店」の検索ページ、3番目に閲覧が多かったのが「せきチケ限定セット」のページです。

■中小規模店との出会いのきっかけに『せきチケ限定セット』

登録店の83%にも及ぶ中小規模店ですが、利用者アンケートからは「中小規模限定が、なかなか使う機会がない」という声も16%出ていました。そこでセキビズでは、地域の中小規模店を知ってもらうチャンスに変えようと、地域の中小規模店に“せきチケ限定セット”を提案。どの店舗でも参加でき、千円単位のメニュー、そしてお得感もあるセットです。

“せきチケ限定セット”に参加した14件を対象に「せきチケ限定セットの成果」についてアンケートをとった結果、「お店の周知に役立った」62%、「新規顧客が増えた」46%、「リピーターが増えた」23%、「売上げが上がった」23%(複数選択可)という結果に。飲食店を中心に、コロナ禍でも安定した売上げをキープすることができました。

“せきチケ限定セット”を通して、周知に繋がり、コロナ禍でも売上げがアップした店舗の事例をご紹介します。

◎「過去最高の売上げに」お弁当屋さん『和創おもむき』

2019年4月に開業した手作り弁当・惣菜屋の和創おもむきは、“せきチケ限定セット”で周知に繋がり、せきチケの通常利用や、新規・リピーターが増えた結果、コロナ禍でも2020年12月に過去最高の売上げを達成しました。

ワンコインながら、メインが2種類選べるお弁当は150種類以上の組み合わせができ、日替わりの付け合わせが4種類入るという、コストパフォーマンスが高い人気商品です。

ランチには日替わり定食や、サクッと飲んで帰ることができる「ビールセット」など、豊富なメニューで地元の方に人気の同店。開業したばかりで、少しずつリピーターさんが増えていたところでコロナ禍に。時短営業を余儀なくされました。そんな中、同店人気のワンコイン弁当2つに、お茶2缶がサービスされる“せきチケ限定セット”が誕生。サイトを見た新規顧客からの注文が増え、リピーターの獲得にも繋がり、コロナ禍にも関わらず、過去最高の売上げに繋がりました。

◎営業日数減でも売上げアップしたベーカリーカフェ『B’s Cafe』

2018年12月にオープンし、カフェを中心に展開してきたB’s Cafe(ビーズカフェ)。

モーニングやサービスで付けている手作りパンが好評で「販売してほしい」と要望されるほどに。コロナ禍での緊急事態宣言を受け、カフェ営業をテイクアウトのみにした時期も。そして、主力をパン販売に転換してきました。カフェ営業の縮小や営業日の減少で、売上げが落ちる中、“せきチケ限定セット”をはじめました。せきチケ サーチや口コミなどから新規顧客が増加し、2019年と比較し2020年の営業日数は75%だったのに対し、パンの売上げは130%に。「限定セットをはじめたことで、新規顧客来店のきっかけになりました。パンの販売数も増え、コロナ禍でも効率的な営業ができています。」と店主の馬場さん。

その他の店舗から、「新たな年齢層のお客様が30名程ご来店くださった」「中小企業のチケットを使えるお店を探して来店いただけた」などの声もあり、参加店舗の77%が「参加して良かった」と回答しています。また、4月3日(予定)に販売される“せきチケ”に向けて、飲食店やリラクゼーションサロン、美容院など、新たな限定セットも準備中です。

■中小規模店の良さをもっと知ってほしい『情報発信』も支援

「中小規模限定が、なかなか使う機会がない」という声から始めた“せきチケ限定セット”を、より広く周知するために、参加店舗を取材し、店舗のこだわりや雰囲気が伝わるよう、詳細を写真と共に『せきチケ サーチ』に掲載。SNSや市の広報誌にも掲載し、周知に取り組みました。その結果、62%の店舗が「周知に繋がった」と答えました。

■セキビズの実績報告

平成28年7月の開設から順調に相談事業者数、相談件数ともに伸びています。当初30件/月の相談件数の目標を大幅に超え、1年目は平均相談件数128件/月、そして5年目の2020年度は154件/平均の相談で、1日約7件の相談をお受けしています。2020年1月31日までの約4年半で、1,011社、8,190件の相談が寄せられています。お金をかけず、業界の常識に囚われない知恵出しやサポートによって地域のお店の売上げアップ事例が続出し、地域経済の活性化に大きく貢献しています。コロナ禍でがんばる地域の事業者を応援する『セキビズ新型コロナ対策サポート』として、オンラインでの相談、テイクアウト・デリバリー、せきチケセット、情報発信・販促物のデザインアドバイス、ネット販売・クラウドファンディング、労務・テレワークなどについての相談にも対応しています。

「売上げアップにつなげたい」という地域のお店をサポートするセキビズ、そして4月3日(予定)からのせきチケ再販に向けて今後も広がりを見せる“せきチケ サーチ”や“せきチケ限定セット”にご注目下さい。

■その他資料

◎せきチケ サーチ

https://seki-ticket.net/

◎\結果発表/関市民100人に聞きました!気になる『せきチケアンケート』の結果は!?(セキビズ ブログ)

https://seki-biz.blog.jp/archives/35368091.html