「新型コロナの影響により、様々なビジネスにおいてテクノロジーへの投資が促進しました。ネットワークの導入やデジタル化した顧客エンゲージメントの拡大は、パンデミックによって促進された主なデジタルトランスフォーメーションです」、フロスト&サリバンICTテクノロジー部門のプリンシパルアナリスト、エルカ・ポポバは言います。「2021年のIT/テレコム関連の予算は平均27%増加すると予測され、このことは、ベンダーおよびサービスプロバイダーはこの機会およびビジネスを最大化するために、顧客の特定の要件に応えるための準備をしておかなければいけないことを示唆しています」。
ポポバは更に言います、「テクノロジー開発企業およびサービスプロバイダーは、既存のビジネスの優先順位に合った、そして未来のテクノロジー要件を満たす可能性のあるソリューションを提供する必要があります。それは、特にコロナ禍や経済停滞時期に重要となる柔軟な価格オプションの提供、セキュリティやコネクティビティといった付加価値サービスとのセット提供など、長期的にも差別化が実現できるソリューションです」。
調査結果の主なポイント:
・43%の企業は、2021年の事業目標として、新型コロナによる課題への対応が最も重要であると考えており、それに続くのが顧客体験の向上(32%)、運営効率の向上(28%)である。
・新型コロナにより、テクノロジーへの投資が停滞した企業(28%)より、促進させた企業(46%)のほうが多い。ポストコロナに注力するのはクラウドアプリケーションだろう(29%)。しかし今後2年間は、サイバーセキュリティ(50%)が最も重要な技術領域となるだろう。
・多くのビジネスにおいて、企業の電話通信(39%)とビデオ会議(54%)の利用がクラウド上へ移行し、コロナ禍のクラウド型のコミュニケーション&コラボレーションサービスが爆発的に成長した。
・非常に多くの企業(80%以上)が2022年までに、チームメッセージ機能やビデオ会議、ウェビナー、ユニファイドコミュニケーションソフトなどの先進的な協働ツールへの投資を行うだろう。投資によって、顧客体験、情報管理、チームコラボレーション、リモートワーク環境の向上などのベネフィットが期待できる。
・企業はAIに大きな投資を行っている。その理由は、製品品質の向上(33%)、競争優位性獲得(28%)である。
・社員のためのモバイルアプリケーションの選定および導入において、ソフトウェアベンダー(34%)が最も好まれ、続いてキャリア(24%)、システムインテグレーター(22%)、モバイル機器メーカーである。
・コミュニケーション&コラボレーションのソリューションプロバイダーを評価する時、回答者の60%がセキュリティ、59%が信頼性を最も重要と考えている。また、回答者の半数以上がカスタマーサポートも不可欠であると回答している。
コミュニケーション&コラボレーションへの優先的投資は、フロスト&サリバンICT部門の最新の調査分析の一つで、Frost & Sullivan Leadership Councilを通して閲覧可能です。Frost & Sullivan Leadership Councilは、企業がこの不透明な未来で成功するための、継続した成長機会の流れを特定するためご支援します。この調査は、世界4つの地域の、1129名の意思決定者に対して実施されました。
原文:Investment Priorities in the Communication and Collaboration Space (frost.com)
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フロスト・アンド・サリバンについて
フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社
沿革:2009年3月 日本支社「フロスト&サリバン インターナショナル」設立
2014年1月 日本法人「フロスト&サリバン ジャパン株式会社」設立
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