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白山国立公園の「北部登山道」の魅力を探るプレスツアーのご案内 ~コロナ禍における小規模分散型旅行のデスティネーションを大学が共同開発~

国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学(学長・寺野稔、石川県能美市)の敷田麻実教授の研究室は、一般社団法人北陸地域づくり協会(理事長・近藤淳、新潟県新潟市)の支援のもと、株式会社オフィス・イヌイ(代表取締役社長・乾靖、福井県勝山市)が実施する、白山国立公園の北部の魅力に迫る実験的なプレス向けのモニターツアーの設計を行う。
多くの登山者を集める南部の登山道と異なり、北部の登山道はその魅力と裏腹に登山者が少なく、保全と利用のバランスの観点から、利用の促進が必要とされるエリアであった。一方でこうした深山幽谷の登山道は、コロナ禍により小規模分散型パッケージツアーやアドベンチャーツーリズムの気運が高まった時勢には「強み」となる。この時勢を活かし、十数年にわたり北部登山道の保守を一手に担ってきた乾の知見を反映させた「加賀禅定道の百四丈の滝」や「蛇谷園地の姥ヶ滝」といった白山国立公園の北部の魅力に迫る実験的なガイドツアーをプレス向けに10月12日(火)から10月13日(水)にかけて無料で実施し、これを支援する。


■本プレスツアーの概要
 白山国立公園は日本三大霊峰である白山(百名山)を擁し、古来より多くの登山者を受け入れてきた。その登山道は南部の市ノ瀬・別当出合エリアから白山山頂を通り、中宮道や加賀禅定道を経て北部の中宮エリアに至る。この登山道はその魅力、火山が作り出す雄大な景色を楽しみながら縦走登山が楽しめるという北陸屈指の自然観光資源である。しかしながら山頂までの行程が短い南部のエリアに比べ、ロングルートの多い北部エリアの利用者は例年、入山者全体の数%にとどまり利用者の分散が課題となってきたのも事実である。
 折しも、コロナ禍により、三密を回避した観光、すなわち小規模分散型パッケージツアーやアドベンチャーツーリズムの推進が観光庁を中心に推進される現在、入山者の少ない深山幽谷の白山北部エリアはこうした新たな観光のフィールドとしての可能性を大いに秘めており、今回のパイロットテストの実施に至った。本プレスツアーは白山の北部エリアの登山道整備に永らく携わってきた、白山麓中宮温泉「湯宿くろゆり」の館主である乾がガイドを務めるガイド登山の方式で、10月12日~13日の一泊二日の行程で報道関係者向けに実施される。
 ツアーは白山北部の加賀禅定道の往復を行い、南部では見ることのできない瀑布などの観光資源を鑑賞したり、利用者が少ないエリアならではの登山道のあり様や修験道に代表される人文科学的価値の学習を通じて、北部エリアの魅力に迫る。また下山後は白山麓でも屈指の絶景が広がる白山白川郷ホワイトロード沿いの噴泉塔をはじめとした自然観光スポットや飲める温泉で有名な中宮温泉など、登山にとどまらない北部エリアならではの体験を提供する。

■本プレスツアー催行の背景
 本プレスツアーは、北陸地域づくり協会の「北陸地域の活性化」に関する研究助成のもと、白山の北部エリアの登山道整備を担ってきたオフィス・イヌイが実施する、『自然資源の保全と利用のサイクル』をテーマにした学習型ガイドツアーである。
 ツアー化の背景には北部エリアの過少利用(アンダーユース)が登山道の維持に影を落としていることが挙げられる。登山者で賑わう南部エリアの過剰利用(オーバーユース)に対する対策と異なり、利用されないことで登山道の荒廃が進みかねない状態が続く北部エリアは、社会資本の維持・持続可能性の観点から抜き差しならない状況に陥っている。
 そこで、北陸の観光地域マネジメントを研究している北陸先端科学技術大学院大学の敷田研究室の協力・監修のもと、こうした過少利用に悩む自然公園の魅力を保全し伝え続けるためにも任意の協力金や行政からの補助に頼るのではなく、北部白山の魅力を体験してもらう対価から社会資本の維持費用の捻出につなげていく実験を実施する運びとなった。
 本プレスツアーはその実験の一環として、試験的に実施するもので、コロナ禍を機会と捉え、小人数という制限のある中で、社会資本の維持費用捻出に向けた付加価値の高い観光コンテンツの開発を目指すモニターツアーの位置づけである。


■実施内容
正式名称:白山の北部の登山道の魅力とその保全環境を知るスタディーツアー
日時:2021年10月12日(火)~10月13日(水)※
※荒天時は10月18日(月)~10月19日(火)にリスケジュールして実施いたします。
集合場所:10月12日(火) 道の駅瀬女(石川県白山市瀬戸寅163-1) 8:40集合
解散場所:10月13日(水) 道の駅瀬女(同上) 15:10解散 ※
※湯宿くろゆりに宿泊し、10月14日に帰路につくことも可能です。詳細は下部行程をご覧ください
参加費用:無料
募集人数:3名(1社1名)まで
お申込み:特設サイト「https://hakusan-project.com」よりお申込みをお願いいたします。
対象:メディアを通じて白山北部の魅力の伝播、環境保全の啓発をしていただける報道関係の方
参加条件:登山経験・夏山の基本装備(ザック、雨具、登山靴、寝袋など)をお持ちの方で実施日までに国内旅行傷害保険に加入される方に限定
持ち物:上記特設サイトにてご確認ください
行程:以下の通り


<1日目 登山>
8:40 道の駅瀬女を出発
9:10 檜倉登山口に到着 本ツアーのインストラクション後、登山開始
12:10 奥長倉避難小屋へ到着 昼食 13:00 奥長倉避難小屋を出発
14:30 百四丈の滝展望台に到着 15:00 百四丈の滝展望台を出発
16:00 奥長倉避難小屋へ帰着
以降 夕食、登山道の歴史談話、登山道整備秘話、就寝

<2日目 登山・ハイキング・自然鑑賞>
6:00 起床 朝食
7:00奥長倉避難小屋を出発 下山開始
9:00檜倉登山口 到着
9:30 中宮温泉湯宿くろゆりに到着 休憩 10:00出発
10:20蛇谷園地到着 ハイキング開始 姥ヶ滝・噴泉塔見学  12:00蛇谷園地出発
12:20 栂の木台駐車場到着 昼食(お弁当)・展望 13:00出発
13:20 ふくべの大滝観瀑台到着 13:40出発
14:00 中宮温泉湯宿くろゆり到着 休憩(温泉入浴)14:50出発 ※
15:10道の駅瀬女に到着

※湯宿くろゆりにこのまま宿泊(一泊二食付き)も可能です。本ツアーの一部として無料でご提供いたしますので、ご希望の方は事前にお申し出ください(ご宿泊の場合は、翌日の朝9:30のチェックアウトで瀬女までお送りいたします。)